研究課題/領域番号 |
19K01665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
川脇 康生 関西国際大学, 心理学部, 教授 (80806737)
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研究分担者 |
石田 祐 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (20455554)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レジリエンス / コミュニティ / ソーシャル・キャピタル / 災害 / 長期復興 / 幸福感 |
研究成果の概要 |
災害多発時代を迎え、地域の災害対応力をどのように維持し高めていくか課題となっている。本研究は現代社会における住民同士のつながりが希薄になりつつある社会環境を前提としつつも、災害時には地域ネットワークが活性化できるレジリエンスのあるコミュニティを考えるものである。 データを用いた定量分析の結果、住民間の信頼関係が高く多様な主体の参画を認めるコミュニティにおいて、災害後、協力活動がより活発化され、復興格差の是正や住民の前向きな復興努力を生み出すことがわかった。またボランティアや金銭寄付など外部からの支援ネットワーク活動は、被災者のみならず支援者自身の幸福感も上昇させる協調活動であることが示された。
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自由記述の分野 |
応用計量経済学、防災政策
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長期にわたる生活復興の進展状況・格差の実態を心理的側面も含め多元的に把握し、災害時に「しなやかな対応力」を持つコミュニティの要因として、社会的ネットワークの役割と意義を、明らかにすることができた。 研究成果は近い将来発生が予想される南海トラフ地震からの長期復興に対する貴重な指針となるほか、近年ますます多発化する風水害などへのコミュニティレベルでの対応策を考えていく際に参考とすることができる。
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