国勢調査の集計データ(2000年-2010年)を用い、市町村別のシングルマザーに育てられる子どもの割合を計算して、その地域分布を検討した。この割合は、北海道・九州・沖縄などで割合が高い。回帰分析の結果、地域の所得が低く、転出率が高く、離婚率が高い場合にシングルマザー世帯に属する子どもの割合が高くなることがわかった。就業構造基本調査(1987年-2017年の個票データ等)・国勢調査(2000年から2015年の匿名データ)を用い、シングルマザーとそれ以外の女性の雇用形態の分布を比較した。1980年代から2010年代にかけて、シングルマザーの雇用のうち正規雇用が減り、非正規雇用が増えた。
|