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2022 年度 実施状況報告書

上司部下マッチパネルによる上司効果の測定、及び上司配属のラーニングモデル構造推定

研究課題

研究課題/領域番号 19K01718
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

高橋 新吾  兵庫県立大学, 国際商経学部, 教授 (70445899)

研究分担者 都留 康  一橋大学, 経済研究所, 特任教授 (00155441)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード上司効果 / 上司配置分析 / 昇任分析
研究実績の概要

本年度は、信用組合支店長データを用い、①支店間のパフォーマンスの違いのどのくらいが店長の能力の違いから生じ、どのくらいが店舗の立地条件の差から生じているのか、②店長は能力に応じて給与を支払われているか、③支店への配属が追加的なインセンティブシステムとして使われているかに関する分析を行った。推定の結果、支店パフォーマンスの分散の35%が店長効果によって説明されることがわかった。つまり、店長の能力が店舗のパフォーマンスを大きく左右している。ただし、支店パフォーマンスのより大きい部分(45%)は、立地条件といった店舗効果によって説明されることも分かった。次に、店長が能力に応じて給与を支払われているかを分析したところ、給与と店長効果に関連性は見受けられなく、店長の給与は主に店舗のパフォーマンスそのもので決定されていることが分かった。しかしながら、店長効果の高い店長は、もともとパフォーマンスの高い店舗に配属される確率が高いことが分かった。まとめると、店長の能力は店舗のパフォーマンスを大きく左右するが、店長の能力は給与に直接的には反映されない。しかし、長期的には良い店舗に配属という形でインセンティブが付与されていることが分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

店長効果に関する論文を一本完成することが出来た。

今後の研究の推進方策

信用組合の店長データを使った論文が一本完成した為、車販売会社の店長データを使った論文の完成を目指す。本プロジェクトに関しても、要となる推定はほぼ完成しているので、それをもとにまずはストーリラインを組み立てる。ストーリーラインが出来た後、再度推定のやり直し又は追加推定を行い、その後実際の論文の推定に入る。本年度中に論文を完成させ、国際学会や国内ワークショップでの発表をし、論文の修正をした後、学術誌に投稿することを目指す。

次年度使用額が生じた理由

コロナによる移動制限により、海外渡航や共著者とのミーティングを思うように行うことが出来ずに、未使用額が発生した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Productive managers, productive branches, and the rewards. Evidence from the cooperative banks in Sri Lanka2022

    • 著者名/発表者名
      Arandarage Mayura Prasad Arandara and Shingo Takahashi
    • 雑誌名

      Applied Economics

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1080/00036846.2022.2155609

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Productive managers, productive branches, and the rewards. Evidence from the cooperative banks in Sri Lanka2023

    • 著者名/発表者名
      Shingo Takahashi
    • 学会等名
      Western Economic Association
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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