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2020 年度 実施状況報告書

医療費助成制度と子どもの健康格差との関連についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K01728
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター

研究代表者

盛一 享徳  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, その他, 室長 (50374418)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード健康格差 / 医療格差 / 医療費助成 / 小児慢性特定疾病 / レセプト
研究実績の概要

わが国における児童等の未成年期における健康格差の実情の分析および医療費助成制度との関係性の把握は、小児保健医療において喫緊の学術的課題である。本研究は、わが国の児童等への医療費助成の地域差を明らかにし健康格差の実態を解明する研究である。
本研究は、人口動態統計、診療報酬明細書データ、小児慢性特定疾病登録データ等を利用し、把握の困難な小児期における慢性疾病の有病率の試算を行うとともに、市区町村ごとに異なる児童等に対する乳幼児・こども医療費助成の差異と児童等の未成年期における健康格差との関係性を明らかにすることを目的とする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度は、全国1741市区町村における乳幼児・子ども医療費助成の実態について調査を行った。また診療報酬明細書データを用いて、生後1か月前後の新生児・乳幼児の医療機関受療状況およびその理由(傷病名)について分析を行った。2020年度はレセプトデータおよび小児慢性特定疾病児童等データの取得に時間を要したこと、レセプトデータの取得後のデータベース構築に時間を要したことから、詳細な解析までは到達しなかった。

今後の研究の推進方策

2019年度に得られた全国1741市区町村の乳幼児・子ども医療費助成のデータを用いて、地域格差の検討を行う。診療報酬明細書データの分析を引き続き行い、疾病の有病率の推定を試みるとともに、小児慢性特定疾病と乳幼児・子ども医療費助成の利用状況が、地域によって異なるかどうかの検討を試みる。2020年度に取得したレセプトデータを利用し、公費負担状況(とくに小児慢性特定疾病)と乳幼児・子ども医療費助成の実施状況との比較検討を行い、医療費助成制度の地域差と公費負担状況との関係性を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

解析用データの取得に時間を要したため、具体的な解析を翌年度に持ち越したため。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 小児疾患の医療費助成制度2021

    • 著者名/発表者名
      盛一享徳、田口智大
    • 雑誌名

      小児外科

      巻: 53(3) ページ: 249-251

  • [雑誌論文] 小児慢性特定疾病と指定難病2020

    • 著者名/発表者名
      盛一享徳
    • 雑誌名

      Modern Media.

      巻: 66(3) ページ: 68-83

  • [学会発表] 診療報酬明細書データを利用した生後1ヵ月における疾病罹患状況2021

    • 著者名/発表者名
      盛一 享徳, 森本 康子, 桑原 絵里加
    • 学会等名
      第124回日本小児科学会学術集会
  • [学会発表] 診療報酬明細書データの分析からみた小児慢性特定疾病の利用率の推計2020

    • 著者名/発表者名
      盛一 享徳, 森本 康子, 桑原 絵里加
    • 学会等名
      第123回日本小児科学会学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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