実施した研究およびその主要な成果として,岡山県のおよそ 3,000 社のローカル企業のミクロデータを用いて,(1) 地域経済における役員兼任を介した企業間ネットワークを可視化し,かつその構造を定量的に明らかにしたこと,(2) 地域金融機関のネットワーク形成のあり方をネットワーク分析で用いられる諸指標により評価したこと,および (3) 社会ネットワーク分析における「弱い紐帯の強み」や「構造的空隙」といった概念に基づき,役員兼任を介した戦略的ネットワーク形成の観点から地域金融機関のガバナンスの有効性を評価したことなどが挙げられる。
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