研究課題/領域番号 |
19K01782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
永岑 三千輝 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 客員教授 (70062867)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 航空機開発 / 全金属製航空機 / F 13 / 世界初の全金属製旅客機 / フーゴ―・ユンカース / 軍用機開発 / 民間機開発 / 国際主義的ナショナリズム |
研究成果の概要 |
わが国では未開拓のドイツ航空産業(航空機製造と航空業)の黎明期について、フーゴ―・ユンカースと彼の会社が果たした業績を、はじめて、ドイツ博物館(ミュンヘン)の企業文書アルヒーフに所蔵されているユンカース・アルヒーフを基に、解明した。ユンカース・アルヒーフが、ユンカースの活動初期から1933年までの企業活動に関する膨大な文書を戦中・戦後を通じて、維持できたことがこの黎明期研究を可能とした。 フーゴ―・ユンカースは自由で民主主義的な精神をもとに、熱力学・機械工学の当時最先端の科学的知識を実際的な諸機械の発明に適用する点で、極めて柔軟であった。それが、1910年の「翼のみ航空機」特許につながった。
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自由記述の分野 |
西洋経済史・経営史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツ資本主義発達史の研究においてまったく未開拓の航空機産業について、ユンカースを中心とする企業文書を軸に黎明期について序説的に明らかした。フーゴ―・ユンカースの航空機開発に一大刺激を与えたのは、いうまでもなく第一次世界大戦であった。だが、他者が木製布製航空機製造にまい進するなか、彼は、全金属製航空機開発に的を絞った。そして、ジュラルミンを素材とする世界最先端の航空機開発に突き進んだ。革命的発想を実際の航空機開発で粘り強く実践していった。革新的発明努力の結果、第一次世界大戦中だけでも、十数個の改良機を生み出した。その到達点がF13であった。これが世界最初の全金属製旅客機を生み出した。
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