研究実績の概要 |
令和5(2023)年度における研究活動では、学会発表や論文執筆、およびそれらに向けた連携研究者・海外共同研究者との打合せと、事例分析の対象となる企業への訪問調査を中心に実施した。本研究では、新型感染症の流行のため、海外調査・打ち合わせ、国内調査の一部は実施が困難な時期もあったが、遠隔技術等も導入して、企業調査や学会発表、打ち合わせを国内・海外で実施した。また、新型感染症の流行がおさまってからは、国内・海外における調査および打ち合わせも複数回実施することができた。 これらの研究活動では、製品開発という企業の機密事項を扱う点から、調査データの処理・蓄積・公表は慎重に実施してきた。また、本研究の調査内容には工学的な専門用語が少なからず含まれ、また英語でのインタビューもあるため、調査内容の文書化過程ではデータの正確さの確保にも配慮した。さらに、本研究ではインタビュー等のデータの文書化・管理等を研究代表者が直接行った。これらの研究上の方針・手法はこれまですでに実施してきたものである。なお、本研究の方針・手法は、企業活動の歴史的経緯を丹念に解明する研究アプローチに適しており、さらに研究経費の抑制の点等でも有効であると考えられる。以上の本研究にかかわる成果の一部は、国際学会発表(European International Business Academy Annual ConferenceにおけるInteractive paper session, submission・2023年12月17日、およびPoster session,・2023年12月16日)や論文投稿(『日本経営学会誌』第52号・2023年6月)で公表した。
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