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2019 年度 実施状況報告書

アジアにおける日系進出企業によるビジネス・エコシステム形成戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19K01812
研究機関中央大学

研究代表者

丹沢 安治  中央大学, 戦略経営研究科, 教授 (00146953)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードリープフロッグ / 金融包摂 / ビジネスエコシステム / プラットフォームビジネス / 産業融合
研究実績の概要

2019には国内での研究会を2回、国内でのインタビューを1回、海外調査を2回、研究論文を一篇発表した。
研究会:1.6月21日(金)北島啓嗣氏(福井県立大学経済学部教授)に「プラットフォーム企業の優位性」について報告していただいた。2.2019年11月19日(火)9月に行った上海調査の報告会を行った。テーマは「上海キャッシュレス決済の現場から―調査報告」であった。報告者は、中村博 氏(中央大学戦略経営研究科教授)、三浦俊彦氏(中央大学商学部教授)、丹沢安治(中央大学戦略経営研究科教授)
国内インタビュー:1.7月6日(土) 倭昌輝氏(ヤマト・アジア・コンサルティング代表、元住友商事勤務)に対し、ミャンマーにける住友商事のミャンマーにおけるビジネスについてインタビューを行った。
海外調査:1.2019年9月1日(日)~2019年9月4日(水)、上海におけるキャッシュレス社会の現状調査として、上海カルフール,民間地場市場,Walmart,インテージ上海,フーマ,逸刻EGO,上海伊勢丹,商米(SUNMI),三井住友銀行上海調査部においてインタビューを行った。2.2020年1月12日(日)~2020年1月16日(木)ミャンマー(ヤンゴン市)を訪問し、「ミャンマーにおけるキャッシュレス決済の展開」を調査した。スマートフォンによる決済あるいはQRコード決済の現状、モバイルバンキングの分野におけるリープフロッグの可能性を調査した。SMBCヤンゴン支店、KBZPay,MPTジョイントオペレーション、Wavemoneyを訪問し、インタビューを行った。
論文の公表:1.丹沢安治(2019)「ミャンマーにおいて形成されつつある3つのビジネス・エコシステム」、政策文化総合研究所年報、第22号、2019年、9月10日、p.211-227

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年3月以降は、新型コロナウイルス感染症のため、すべての海外調査が停止している。にもかかわらず、2020年度に入ってから、1月に行った調査の研究報告会は、5月にオンラインで実行し、また、調査報告書も、6月の段階で初稿校正を終え、遅くとも10月には公表されることになっている。この意味で研究の遅れは最小限に抑えられている。
しかし、3月以来大学の教育活動も含めて、すべての研究活動は停止状態にあることは否めず、今後に大きな影響が出る可能性がある。

今後の研究の推進方策

本研究テーマは、東アジア、東南アジアにおける海外調査を必須としており、コロナウイルス感染症の動向は大きな影響を与えると思われる。収束を待って調査を実行したい。
これまでの研究によって、プラットフォームビジネス、ビジネスエコシステム、リープフロッグ、キャッシュレス決済、金融包摂などの理論、現象の存在が浮かび上がってきている。コロナウイルス感染症の収束が見えるまでは、これらの理論、現象の調査と研究を深めたいと考えている。
具体的には、日本クレジット協会のキャッシュレス決済研究会に参加し、中国、ミャンマーにおけるキャッシュレス決済の調査の一助としたい。

次年度使用額が生じた理由

3月に予定していた研究調査がキャンセルされたため、次年度使用額が生じた。コロナウイルス感染症の動向を見ながら、中国、東南アジアにおける調査研究に支出していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ミャンマーにおいて形成されつつある3つのビジネス・エコシステム2019

    • 著者名/発表者名
      丹沢安治
    • 雑誌名

      政策文化総合研究所年報

      巻: 第22号 ページ: 211-227

  • [学会発表] 上海キャッシュレス決済の現場から―調査報告2019

    • 著者名/発表者名
      丹沢安治、三浦俊彦、中村博
    • 学会等名
      国際戦略経営研究学会

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公開日: 2021-01-27  

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