研究課題/領域番号 |
19K01817
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
川端 勇樹 中京大学, 経営学部, 教授 (00614702)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 異分野間連携 / 経営体 / 組織能力 |
研究実績の概要 |
本研究では、「自己組織的な異分野間の組織間連携の成立という複雑性に特徴づけられる対象を、地域産業の振興に向けていかにマネジメントするか」を研究テーマとして以下の3つのリサーチクエスチョンをたててその解明に取り組んでいる。 R.Q.1 競争力のある地域新産業の振興に向け、異分野間の自己組織的な組織間連携の成立を促進させるために、地域にいかなる体制を誰によってどのように構築するか? R.Q.2 異分野間の自己組織的な組織間連携の成立へのプロセスはいかなるのもので、その促進のためのマネジメントは、誰が・どのように推進するか? R.Q.3 同マネジメントを推進する運営体に求められる体制・能力はどのようなものか? 2021年度までにR.Q.1および2に関しての研究について先行研究のレビューと現地調査を実施し、ケーススタディとして完了しており、国際学会への発表および国際学会紙にも投稿・採択されている。2021年度は、新型コロナの影響によりドイツへの海外出張を伴う対象事例の現地調査を実施することができなかった。それを踏まえて、科研の期間を延長するとともに、当該年度は、R.Q.3に関する理論構築に取組みレビュー論文を完成した。レビュー論文は現任校のディスカッションペーパーに掲載している。また、最終年度である2022年度にR.Q.3に関する現地調査をネット活用も含めて実施予定であり、二次資料の収集およびインタビュー項目の作成を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍によりケーススタディの対象となるドイツの事例の現地調査を実施することができなかったことにより、期間を延長して今年度の実施を計画している。 今年度は状況を判断し、現地訪問が可能でなければWeb会議ツールを活用して実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
上述のように、昨年度はケーススタディのための現地調査が実施できなかった。今年度もコロナ禍は終息していないことから、今後のデータの収集に関しては、二次資料の収集とともに、現地調査を伴わないZoom等によるインタビュー調査による代替も検討したうえで、調査対象者への調査協力依頼や調整をする必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
科研の期間延長による。
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