研究課題/領域番号 |
19K01829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
森 樹男 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (80250588)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地域統括本社 / Brexit / 英国のEU離脱 / 多国籍企業の組織 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,2020年の英国のEU離脱(いわゆるBrexit)が,日系多国籍企業の欧州地域統括本社にどのような影響を与えたのか,ということを探ることにある。このため,データベースをもとにした分析や,英国及びオランダでのインタビュー調査を行い,Brexitの影響について考察した。 研究の成果としては,英国のEU離脱による日系多国籍企業の地域統括本社への影響は,当初は大きなものがあるのでは(例えば大陸側への地域統括本社の移転など)と関心が高まっていたが,想定していたほどの影響はなく,依然として地域統括本社を英国に置くケースが多いことが分かった。
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自由記述の分野 |
国際経営論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英国のEU離脱による日系多国籍企業の地域統括本社への影響は,当初は大きなものがあるのでは(例えば大陸側への地域統括本社の移転など)と関心が高まっていたが,想定していたほどの影響はなく,依然として地域統括本社を英国に置くケースが多いことが分かった。このことから,欧州単一市場に対応するためにEU内に拠点を設ける必要があるとの考え方は,欧州単一市場が設立された当初は必要な対応だったものの,現時点では,EU外に地域統括本社を置いていても,欧州におけるビジネスへの影響はみられないということが明らかになった。本研究は,この点において学術的な意義を見出すことができる。
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