| 研究課題/領域番号 |
19K01862
|
|---|
| 研究機関 | 九州大学 |
|---|
研究代表者 |
中本 龍市 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (80616136)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
| キーワード | 経営学 / 組織論 / 組織成長 / 専門職サービス組織 |
|---|
| 研究実績の概要 |
本年度の研究では、企業や研究機関と特許事務所の取引関係のデータセットを構築した。データセットを拡張し1996年以降2010年の連続的なパネルデータ、および、2017年以降のパネルデータを整備した。定量研究を優先して実施をしてきたが、感染症拡大のため、質的調査が大幅に遅れている。
定量的データセットは次のように拡大につとめた。第一に、日本の特許事務所の地理的、空間的情報を取り込むことに注力した。第二に、中国の特許事務所の空間的拡張のデータセットを作成した。研究成果は、国内学会2回、海外学会2回として報告した。国内学会では、(1)専門サービス組織を対象とした既存研究をweb of scienceを通じて500本程度収集し、計量書誌学的なレビューを整理した。また、(2)大手の50事務所を対象に顧客との時間的関係と空間的距離が組織成長に与える影響を定量的に分析した。
海外学会では、(1)中国の特許事務所の国内での空間的な範囲が海外進出に与える影響を分析した。また、(2)日本の特許事務所の国際化程度と制度距離が、組織成長に与える影響を定量的に分析した。いずれもコメントを得たうえで、修正後に学術誌に投稿する予定である。
また、組織規模と組織の違いが与える影響と分析結果の頑健性を確かめるために、一人事務所(個人事務所)のデータセットを再整備しはじめている。これらの分析結果は、次年度の研究の基礎とする。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
感染症拡大のため。
|
| 今後の研究の推進方策 |
感染症対策と研究の両立をはかるため、部分的に調査会社による代行調査を計画している。
|
