• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

組織間の相互依存性が資源蓄積と成果ならびに対処戦略に与える影響の分析

研究課題

研究課題/領域番号 19K01862
研究機関九州大学

研究代表者

中本 龍市  九州大学, 経済学研究院, 准教授 (80616136)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード経営学 / 組織論
研究実績の概要

コロナ感染症の影響で、定性的研究が困難であったため、分析枠組みを調整することで、定量データをもとにした分析を行った。Chondrakis and Sako(2020)の米国での類似産業の実証研究を参考にして、本年度は、発注側企業の特性(売上高、従業員数、研究開発費率など)をeolなどのデータベースを用いて、主要な上場企業を対象に収集した。また、受注側企業の特性を、帝国データベースなどを用いて、主要な特許法律事務所に対して収集した。加えて、取引ネットワークを明らかにするために、受注側企業の名寄せの作業を進めた(ネットワーク変数、つまり中心性、空隙などを算出するため)。これらを総合して、(1)組織間の取引関係における相互依存性が資源蓄積にどのような効果を持つのか、(2)資源依存関係によって、発注-受注者間の境界がどのような変化を受けるのか、について分析した。感染症対策などのため、データ処理に必要な人員が十分に集められなかったゆえに、データセットの追加と分析に時間が遅れ、記述統計を中心とした分析しかできていないが、日本の産業コンテクストでは、米国のように並行調達(社内と社外)が柔軟に変更されるわけではなく、安定的であることが示唆された。これは、日本では、多くの大企業が、出願代理業務を5社以上の多くの特許法律事務所へ並列して発注している一方で、自社出願の割合が少ないためであろうと推察される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ感染症の影響のため。

今後の研究の推進方策

定量データの整理を行い、データセットの構築を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本の弁理士を対象とした経験学習に関する実証的研究2022

    • 著者名/発表者名
      石雪梅・中本龍市
    • 学会等名
      組織学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi