• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

フォロワー視点による組織不祥事の発生・加速メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K01869
研究機関駒澤大学

研究代表者

日野 健太  駒澤大学, 経営学部, 教授 (70339670)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードCSR / 従業員の理解
研究実績の概要

この「フォロワー視点による組織不祥事の発生・加速メカニズムの解明」では,フォロワーのリーダーに対する暗黙の期待(暗黙のリーダーシップ論 Implicit Leadership Theories),組織の一員であるという自覚(組織アイデンティティ Organizational Identitiy)を鍵概念として,リーダーによる非倫理的行為が見落とされ,ないしはフォロワーが積極的に加担するメカニズムを解明することを目的としている。
前年度の調査に引きつづき,当年度は,主要なテーマの周辺への理解を深めるべく,以下の研究を行った。
(1)企業の社会的責任(CSR)概念が一般的になった2000年代以降,人びとが,企業倫理ないしは企業の社会的責任という概念にどのような意味づけをしているのかについて,文献による検討とインターネット調査を行った。従業員によるCSRのとらえ方を把握する質問紙の提示,およびこれを用いて勤務先の取り組みと従業員のとらえ方との関係について,明らかにできた。具体的には,勤務先が公共や顧客に対する責任を果たすことに注力するほど,従業員はCSRに積極的な価値を認め,従業員(つまり自分たち)に対する責任に注力するほど,CSRは社会から求められる義務として取り組まねばならないと捉える傾向が明らかになった。成果は,「勤務先の取り組みと従業員のCSRへの理解」として学部紀要に発表した。
(2)昨年度に引きつづき,Mary Jo HatchのOrganizationsの翻訳を行い,組織化として不祥事をとらえる可能性について検討を続けた。成果は2023年度中に報告予定。
そのほか,「リーダーシップのダークサイド」というタイトルで学会発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

参加予定であったイギリス・ダラム大学で開催予定の“Leadership Identity Dynamics in Work and Beyond: Conceptualization, Measurement, and Intervention“が,オンライン開催になり,出張の計画がなくなったため。

今後の研究の推進方策

国際会議で研究発表し,知己と意見交換するという機会を得ることは難しくなったが,オンラインによる調査を2件行い,成果の投稿を行う。

次年度使用額が生じた理由

参加を予定していた国際会議や学会がキャンセル,またはオンライン開催になったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 勤務先の取り組みと従業員のCSRへの理解 : 積極・消極的態度を測定する尺度化の試みを踏まえて2023

    • 著者名/発表者名
      日野健太
    • 雑誌名

      駒大経営研究

      巻: 54 ページ: 113-132

    • オープンアクセス
  • [学会発表] リーダーシップのダークサイド2022

    • 著者名/発表者名
      日野健太
    • 学会等名
      日本経営学会第96回全国大会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi