研究実績の概要 |
2020年度の研究計画においては、越境文化論、企業家研究、組織学習論、知識創造論、 国際経営論などの先行研究を整理することで多角的な分析視角を採用しつつも、さらに具体的なフィールドワークに合わせたリサーチメソッドの整理と修正をおこなった。とりわけ価値評価研究に関する先行研究論文をレビューし直し、本研究における分析フレームワークの見直しをおこなった。
本研究の成果に関しては、パリ第7ディドロ大学(Universite de Paris Diderot)のジュリアン・マーチン准教授と共著で「多角的な価値査定とヘテラルキーの生成ーフランス市場における日本酒の普及プロセス」で日本情報経営学会において、2020年度に価値評価研究というテーマで特集された学会論文誌に寄稿した。同論文では、ラモンによる価値評価プロセスの分析 (Lamont, 2012)を援用し, 日本酒のフランス市場の形成を事例としながら, 日本酒というカテゴリーが如何に形成され,その価値が増幅されていったかについて明らかになった.
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