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2021 年度 実施状況報告書

日本食、日本酒の海外進出戦略にみるプロデューサーの役割と実践に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K01873
研究機関法政大学

研究代表者

稲垣 京輔  法政大学, 経営学部, 教授 (10327140)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードプロデユーサー / イノベーター / 新事業創造 / 海外進出戦略
研究実績の概要

2021年度においては、引き続き、組織文化論、事業創造論、国際経営論、ファミリービジネス論などの先行研究を整理することによって、中小企業の国際化に関するレビューを行い、フィールド調査に向けて新たな視点を盛り込む形で、調査の対象やヒアリング内容について修正を施し、調査の方法を改めて、事前調査をおこなった。2021年度は、公表されたデータと文献の収集飲みをおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究の成果に関しては、パリ第7ディドロ大学(Universite de Paris Diderot)のジュリアン・マーチン准教授との共著「多角的な価値査定と経てラルキーの生成:フランス市場における日本酒の普及プロセス」を日本情報経営学会において、価値評価研究というテーマで特集された学会誌に寄稿した。これまで、越境文化論、起業家研究、組織学習論、知識創造論、国際経営論などの先行研究を整理することで多角的な分析視角からレビューしつつも、さらに具体的なフィールドワークに合わせたリサーチメソッドの整理と修正をおこなった。とりわけ価値評価研究に関する先行研究論文をレビューし直し、本研究における分析フレームワークを導出した。

しかしながら、2年間の感染症蔓延にともなう渡航禁止、人流抑制のために、本研究に必要な調査を行うことができなかった。そのため、十分なデータを有しておらず、研究成果は2020年度をもって一旦、ストップしたままである。2021年度においても、4月から予定されていたフィールドワークのほとんどがペンディングの状況が続いていた。一部、zoomによる聞き取り調査も行なっているが、大半は有用な調査データが揃っていない。そのため、調査対象の変更や調査スケジュール、論文執筆の見直しを検討し、予定を繰下げて、調査研究をおこなう予定である。

今後の研究の推進方策

感染症の流行のためにペンディングとなっていたフィールド調査を再開し、酒蔵メーカー、異業種交流を支援するネットワーク組織など、日本酒のサプライチェーンを中心に連携を促進する組織の行動について聞き取り調査を継続的におこなう。
研究成果について、最終年度においては、国内のフィールドワークから導出された成果報告を、国内の学会(ベンチャー学会、企業家研究フォーラムのいずれか)にておこない、EGOSやEIASMなどの欧州系学会やワークショップにおいてフル・ペーパーを執筆の上で、学会報告に臨む予定である。これらの成果物はワーキングペーパーとして学内に積しつつ、本テーマに近い分野を専門に扱うEntrepreneurship & Regional Development&、あるいはRegional Studiesなどに投稿を検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で調査出張を2年間実施できなかったために、旅費を執行しなかったことが主な理由である。今年度は、国内の醸造業社に対するヒアリング調査(京都伏見、兵庫灘、新潟、愛知)と、海外(主にフランス)における日本酒販売業社、和食レストラン、ソムリエなどに対して調査を行うため、海外出張を2度行う予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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