地域産業を成り立たせるためには、その産業の担い手である人材を継続的に確保し、その人材の能力が発揮できるシステムが不可欠であるが、近年の技術や情報の急速な発展による制度的補完の崩壊は、それまでのシステムにショックを生じさせている。 このような制度的補完の崩壊においては、地域性(価値観や規律)に基づいた文化産業の担い手という共通認識のもと、新たな協働のしくみにより人材育成システムを再構築していることを神戸の洋菓子産業ならびに同じ地域内の関連産業のインタビュー調査から知ることができた。しかしながら、コロナウィルスの影響により十分な成果がでたと言えるまでには達することができなかった。
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