これまでの実践共同体(学びのコミュニティ)研究は、その学習するテーマについて「関心のある」人々が集まり、同質的な集団として知識創造や学習を行うというものであったが、そのテーマに「関心のない」人々をどう巻き込んでいくかということについては課題が残っていた。多様なステイクホルダーによって構築する実践共同体、「実学集合型実践共同体」(トランスディシプリナリー実践共同体)では、多様なステイクホルダーが協働して問題解決と学習に取り組むことによって問題解決を行う事例を扱うことで、その適切なマネジメントの重要性を明らかにすることができ、今後の研究につなげるための理論的基盤をつくることができた。
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