本研究課題では、マネジメントシステム、生産システム、シミュレーションの三者の統合の概念を提唱してきた。これまで、その統合のための種々の研究テーマを設定して研究を推進した。本年度は、特に、生産・サービスの分析に有用な役割を果たすシステム・シミュレーション分析を実施するために、データ収集・活用の観点から、従来のアプローチとIoTを用いたアプローチを対比することにした。そのために、センサーならびにRFID(Radio Frequency Identification)からデータを直接収集して、それらのデータを活用することで、従来のシミュレーションアプローチではモデリングが困難であった新しいシミュレーション分析の手順を構築した。そして、特に、医療機関(病院)や工場(生産システム)を対象として、シミュレーション結果を含めて国内ならびに海外の学会にて研究成果を報告した。
|