日本において人的ネットワークの効果に関する研究は十分な蓄積がなく、また少ない研究の中心は研究者や技術者である。また本研究は、今日ナレッジワーカーとしてのスキルが求められる営業担当者を研究対象として人的ネットワークがどのように活用され、そして仕事パフォーマンスにどのような効果をもたらすのかを検討した。結果は研究者や技術者とそん色のない効果が示されている。 本研究は、人的ネットワークの効果について、日本のケースを取り上げ、国内研究成果を強化した点、さらに、従来の研究対象と異なる職種を取り上げ、人的ネットワークの幅広い普遍的な効果を確認した点に学術的、社会的な意義があると考えられる。
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