研究課題/領域番号 |
19K01944
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
青木 茂樹 駒澤大学, 経営学部, 教授 (30298393)
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研究分担者 |
小山 嚴也 関東学院大学, 経営学部, 教授 (60288347)
江戸 克栄 県立広島大学, 経営管理研究科, 教授 (80318592)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | サステナブル ブランディング / CSR / 持続可能性 / サステナブル マーケティング / ステイクホルダー エンゲージメント / SDGs / フィランソロピー |
研究実績の概要 |
サステナブル・ブランディング研究では、企業活動と社会や地球環境との持続可能性を模索し、これを企業の事業評価に繋げていく。本研究ではこの概念整 理・体系化を目指し、ブランド価値評価方法を指標化・尺度化することで、戦略的CSRの社会課題の解決とマーケティングの架橋を試みる。 2020年度はコロナ禍によって、社会活動も経済活動も大きく制約された。経済合理的な一元的な価値の最大化は一方向には強くとも、パンデミックにおいては脆弱性を示した。このことはまさに社会や企業のサステナビリティの問題でもあり、本質的な議論がオンライン上の国際会議でも繰り広げられた。 青木は、「サステナビリティに向けた企業の経営思想およびオペレーションの変化―ウィズ/ポストコロナ時代の働き方ー」において、サステナブル・ブランド国際会議におけるアンケート結果を公表し、コロナにおける企業対応がどのようになされたかを報告した。また「地域活性化へ向けたサステナビリティによるコンテクスト・デザイン―サステナビリティ、そしてリジェネレーション」においては、経済システムがどのように転換されるべきかの規範的な議論をレビューし、エコシステムへ経済システムがどのように取り込まれるべきかを議論した。 小山は、「地域企業における戦略とフィランソロピー」において、地域企業がフィランソロピーを通じて、どのように企業連携を図っているかを議論した。 青木・江戸は、「JSBI(Japan Sustainable Brands Index)を2021年2月のサステナブル・ブランド国際会議にて報告した。企業のサステナビリティ活動やCSR活動が消費者からどのように評価されているかを調査し、ランキング化した。消費者のSDGsの認知度によって企業のサステナビリティの評価がどのように異なっているかを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で研究活動が制限される中、企業のサステナビリティにおいては大きな認識の転換が起きており、偶然にもこの変化を捉える機会を得ることとなった。一方、海外企業への調査や学会発表の機会を逸しており、国際比較における調査研究を進めることができていない。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度も未だコロナ禍にあり、海外調査などの計画がペンディングの状況である。が、コロナ禍2年目となっているので、オンラインでの学会発表の機会の調査や企業の調査計画を立てること等で、この環境下での対応を検討していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で予定していた海外調査などの計画が実施できなかったため。今年度コロナ禍が落ち着けば計画実施としたい。コロナ禍が収束しない場合でも、オンラインでの学会発表の機会の調査や企業の調査計画を立てること等で、この環境下での対応を検討したい。
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