人口減少時代にあって、観光は交流人口の増加による経済活性化が期待できる重要な産業である。観光の推進役として期待されているのが、データに基づく観光地経営を担うDMO(観光まちづくり法人)である。しかしDMOの組織体制には大きなバラツキがあり、著名な観光地のDMOは企業と連携したデータ分析で実績を上げる一方、小規模なDMOはデータ分析人材の育成や獲得はおろか、分析すべきデータそのものを持っていないことも珍しくない。本研究では、そのような小規模DMOの効果的な観光マーケティング意思決定に寄与する、データの取得から分析モデルまで一気通貫した分析手法の開発を目的としている。
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