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2022 年度 研究成果報告書

複雑な品質を扱う組織フィールドの構造変化:真珠における品質基準の変革可能性の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K01958
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07090:商学関連
研究機関一橋大学

研究代表者

山下 裕子  一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (90230432)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードアコヤ真珠 / 品質基準 / 組織フィールド / サステナビリティ
研究成果の概要

本研究の目的は、天然資源に依存するラグジュアリー産品の代表である日本の養殖真珠の1世紀余にわたる歴史を踏まえ、大きな市場や環境変化の中での真珠の価値の再定義を模索する品質基準に焦点を定め、種苗から養殖業者、加工業者、小売業者等の多様なプレイヤーの織り成してきた制度変化のメカニズムを明らかにすることである。特に、過去に構築された品質基準と、多様化する市場の様々な品質基準とのはざまで混乱する組織フィールドで、 未来にむけた品質定義を可能にする条件の解明を行う。3つの国際学会・ワークショップと、2つのセミナーで報告を行った。

自由記述の分野

マーケティング

研究成果の学術的意義や社会的意義

天然の素材に由来するラグジュアリー産品は絶対的な品質基準の設定は難しく制度的な要件に支えられている。ダイヤモンドに関しては法制度論や法社会学等の領域においてある程度の研究が蓄積されてきたものの、真珠に関しては研究がほとんど蓄積されてこなかった。また供給地の分散化やサステナビリティ重視等の近年の環境の変化による品質認識の変化については研究が必ずしも進んでいない。本研究は、(1)過去の品質基準の撤廃への経緯の整理、(2)アコヤ貝の大量斃死に起因する諸問題、(3)未来の品質についての複数企業の異なるアプローチについてデータを蓄積整理を行い、分析を行ったことでギャップを埋める第一歩となった。

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公開日: 2024-01-30  

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