研究成果の概要 |
総じて「研究実施計画」に沿って,自動車流通の国際比較に関する取材と資料収集を進め,著書4(分担執筆2,共編2),論文2,研究報告18という成果をあげた。取材調査としては,2019年8月に中国の広州において電気自動車および車載電池製造・開発に関する調査した。これは論文(「中国電動用2次電池のバリューチェーンにおける企業間関係―日系及び中国企業の実地調査から」『アジア経営研究』第28号,2022年8月)に上梓した。 これらの著書や論文,研究報告を通じて,韓国の自動車流通の特徴を他国との比較の観点から明らかにした。 また太平洋島嶼国における放置車両の現状とその解決の方向性を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太平洋島嶼国車両放置問題の解決策について基本的方向と具体的な提案を行なった。その基本的方向は,自動車リサイクル困難国に対して,リサイクルの自立的完結を求めることをしないで,島嶼国に対して自動車を輸出した国(政府)と輸出会社が持ち込み責任をとるという観点から国際協力/支援の一環として島嶼国の自動車リサイクル事業の国際分業を構築することを提案した。すなわちその国では自動車リサイクルが困難であることを知りながら,あえてその国に自動車を持ち込んだ者は,持込責任を果たすべきであり,島嶼国における自動車リサイクルへの協力/支援,あるいはリサイクルのプロセスの一部を自国で行なうべきであると提案した。
|