我が国の鍼灸治療の利用状況と利用者の意識について、全国調査を実施した。有効回答数は1,207(30.2%)で、セルフケアも含めた過去1年以内の利用経験者は5.1%、過去全体では20.1%であった。経験者の利用目的は、腰痛(54.3%)、肩こり(37.0%)、膝痛(14.0%)の順で、これらの治療に満足した者の割合は、腰痛64.4%、肩こり70.0%、膝痛67.7%であった。治療経験者にCOVID-19の影響について尋ねた結果、「全く気にならない」が19.3%、「少し気になるが受療を受けたい」が43.9%、「状況を見て判断したい」が21.9%、「当面は治療を受けない」が14.0%であった。
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