研究課題/領域番号 |
19K02077
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
葛西 龍樹 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80248228)
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研究分担者 |
菅家 智史 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60644135)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 家庭医 / 総合診療専門医 / プライマリ・ヘルス・ケア / 専門性 / 指標 / 患者中心の医療 |
研究実績の概要 |
2019年度は、計画されていた4つの研究活動、<先行研究・文献の詳細な検討><ケア場面の分析><世界のエキスパートとの検討><若手家庭医・総合診療専門医との検討>の中でも、<先行研究・文献の詳細な検討>と<世界のエキスパートとの検討>を中心に研究を進めることができた。 その成果として、プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)の政策導入の国際比較、およびPHCの質を測定するための指標について世界のエキスパートたちと議論・検討した内容は論文化して投稿できており、前者は掲載許可を得た(Australian Journal of Primary Health)。 2019年5月にWONCA(世界家庭医機構)Asia Pacific Regional Conferenceが京都で開催され、そのシンポジウムでPHCの中でメンタルヘルスにも取り組むことの重要性を世界のエキスパートと議論し、その議論の一部も論文化して投稿した。 2019年11月にNorth American Primary Care Research Groupの年次総会(カナダ、トロント)で、家庭医のアイデンティティ形成過程を明らかにする研究を発表した。国際共同研究へと発展させることになった。COVID-19の影響で開催が2020年12月へ延期されたWONCA Europe Regional Conference(ドイツ、ベルリン)で、家庭医が行う患者中心のケアと不確実性のリスクコミュニケーションについての研究を発表予定である。 <ケア場面の分析>については、ケア場面の記録をするシステムの構築を進めており、2020年度に倫理申請を経て研究を進める予定である。<若手家庭医・総合診療専門医との検討>については、鍵となる文献『患者中心の医療』の共同翻訳を完成させたところで、今後重要な概念と医療の方法について議論を深める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度にも複数の研究発表へとつなげることができ、2020度以降にも研究発表ができる見込みのため。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は<ケア現場の分析>を実施する準備から着手までを目指していく。今後のCOVID-19蔓延の状況によっては、ケア現場へのアクセスが制限される可能性、および学会等での発表の機会が従前と異なってくる可能性もあるが、状況を注視しながら無理のない方法を工夫していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
発表許可を得ていた国際学会がCOVID-19での渡航禁止により延期になった。→2020度に延期して開催が予定されているので参加発表する予定である。 上記の状況などのため2019年度末へ向けて研究費残高の見積もりが遅れ、必要な物品の購入が2019年度内にできなかった。→2020年度に必要な物品を購入する。
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