研究課題/領域番号 |
19K02118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 広島国際学院大学 (2021-2022) 同志社大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
番匠 健一 広島国際学院大学, 情報文化学部, 准教授 (50770252)
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研究分担者 |
大野 光明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (80718346)
中島 弘二 金沢大学, 人間科学系, 教授 (90217703)
松田 ヒロ子 神戸学院大学, 現代社会学部, 教授 (90708489)
大村 順子 (兼清順子) 立命館大学, 国際平和ミュージアムオフィス, 職員 (90773987)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 地域社会 / 軍事化 / 軍事演習場 / 自衛隊 / 反基地運動 / 米軍 |
研究成果の概要 |
本研究では、地域社会の具体的な現場に立脚しながら、それぞれのフィールドへの合同調査を行い、「軍事化」の力学の検証を進めた。一見すると非軍事的な領域、すなわち日常的な生活行為や消費行動、メディア、文化、ジェンダー規範などが軍事的基準によって強く規定されており(シンシア・エンロー)、軍事と非軍事を所与の前提としてきた従来の研究に対して、本研究では地域社会の日常世界に浸透するさまざまな関係性のすそ野の広がりを「軍事化」と捉え、地域社会の分析を行った。
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自由記述の分野 |
歴史社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イラク日報問題など「戦闘地域でない」場所に派兵された自衛隊が直面した戦闘状況に関する情報操作と既成事実化が大きく問題化される一方で、阪神淡路大震災や東日本大震災における災害救助支援の報道、自衛隊のサブカルチャー化、火力演習のイベント化など、マスメディアにおいて自衛隊が「軍事的な存在」と認識されにくい状況がつくり続けられている。こうした自衛隊の存在をポストモダンミリタリー的な「新しい軍隊」の先駆とする指摘もあるが、本研究では地域社会の歴史的、社会的な側面から自衛隊、および米軍の日本社会に特有の軍事化の力学を明らかにした。
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