本研究は、地域共生社会の形成が求められる現代社会において、その機能が十分に生かされていない「隣保館」に着目し、その差別解消機能とソーシャルワーク機能の仕組みづくりに関する課題を明らかにすることを目的とした。全国的なフィールドワークを実施し、特に、兵庫県と静岡県におけるフォーカス調査を実施、その課題と可能性を実践的に明らかにすることができた。また、アクションリサーチの手法をとったことにより、被調査者とともに、社会福祉資源としての機能強化の方法の開発を図ることができ、多くの研究成果の公開とその共有を進めることができた。
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