研究課題/領域番号 |
19K02143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
中道 仁美 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (30254725)
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研究分担者 |
大友 由紀子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (00286121)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 森林・林業 / 女性 / ジェンダー / 日本 / ヨーロッパ |
研究成果の概要 |
本研究では、日本、及び欧州の森林・林業に関わる女性たちへのインタビュー調査から、その現状と課題について研究した。女性たちの職業や森林・林業に関わる活動は多様であり、年齢、居住地も異なっている。日本の女性については、国内の学会、学会誌等で報告したが、植林の減少による林業従事者の減少から、近年は緑の雇用政策により、林業大学校卒・修了の若い女性の林業作業員の増加がみられた。そこには、山村で生活することの意味が、地元で結婚したことによる雇用先という消極的なものから、幼少期の自然体験による山村への積極的な移動がみられた。一方、欧州では、女性のグループ活動も低調で、林業作業員のジェンダーが強くみられた。
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自由記述の分野 |
農村社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森林・林業に関わる女性の現状についての研究は、内外共に未だ非常に少ない。それゆえ、実態についての詳細な研究、その課題についての研究は重要な意味を持つ。本研究は国内での学会報告、学術誌への投稿、国際会議での報告を行っており、今後のこの分野での研究に重要であると考える。 一方、近年の森林・林業における女性の育成について、林業大学校等と関連産業、緑の雇用政策の一体となった推進の成果についても言及しており、これらの協力に関する重要な意義が見いだせると考える。 本分野における欧州の研究の遅れは、この分野におけるジェンダー研究の必要を示しており、日本の研究が海外の研究および社会開発に意義を持つと考える。
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