研究課題/領域番号 |
19K02165
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研究機関 | 東京福祉大学 |
研究代表者 |
佐藤 篤司 東京福祉大学, 心理学部, 講師 (30625166)
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研究分担者 |
上鹿渡 和宏 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10623689)
青木 豊 目白大学, 人間学部, 教授 (30231773)
福榮 太郎 横浜国立大学, 障がい学生支援室, 准教授 (10638034)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 里親 / 社会的養護 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、特異的な里親教育プログラム(フォスタリングチェンジ・プログラム)の教育効果を検証することである。英国においてフォスタリングチェンジ・プログラムの効果が実証されている一方で、我が国でのその効果測定は未だ不十分である。すなわち、今後我が国の次世代を担っていく社会的養育を受けて成人する子どもたちのメンタルヘルス及び、その里親養育環境がどの程度改善され得るのか未だ明らかとなっていない。 そこで本研究では、フォスタリングチェンジ・プログラム前後での里親のスキルや自己効力感、そして子どものアタッチメントや問題行動等の変化量について比較検討を行うことで、その効果を実証することを目的としている。 調査方法は、全国各地で実施されているフォスタリングチェンジ・プログラムに参加した里親を対象に、アンケート調査を実施してきた。当初の計画では、毎年少なくとも全国5ヵ所でプログラムを実施し、3年間で里親180名のデータ収集を目指す中で、2019年度は福岡、大分、熊本、長野、仙台の里親73名(里子130名)のデータを収集し、これらのデータ入力と分析を行った。具体的には、SPSSを用いた量的分析と自由記述に関する分析も行い、それぞれの分析結果をふまえて研究分担者との検討を重ねてきた。 なおデータの集約と入力の作業に関しては、調査地が全国に点在していることから、データのやり取りにおいて細心の注意を払い、匿名化作業等が円滑且つ確実に行えるような仕組みづくりを行った上で実施してきた。 同時に、本研究に関連のある文献や資料の収集も積極的に行い、先行研究レビューも継続して行ってきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画では、毎年少なくとも全国5ヵ所でプログラムを実施し、3年間で里親180名のデータ収集を目指している。2019年度は、福岡、大分、熊本、長野、仙台の里親73名(里子130名)のデータを収集し、これらのデータ入力と分析を行うことができていることから、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は、引き続きデータの収集と分析作業を中心に行っていく。分析作業は、上鹿渡(研究分担者)がフォスタリングチェンジ・プログラムを実行し、青木(研究分担者)はアタッチメント評定を行い、福榮(研究分担者)は収集したデータの分析を担当する。 研究代表者はデータの入力と研究の総括を行い、2021年度の研究成果をまとめる作業につなげていくことを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
引き続き分析作業と先行研究レビューを進めることに加え、それまでの研究成果を国内の関連学会にて報告するとともに、年度末を目途に学会誌への論文投稿を行う予定である。以上より、関連文献・資料の購入・複写費用や、資料入手のための費用が必要となる他、学会報告に際して会場への交通費と宿泊費、学会参加費が必要となるため。
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