竹内吉正が1971(昭和46)年11月に行った欧州ホームヘルパー活動事情視察の実態把握と その影響を実証的かつ具体的に明らかにした.1971(昭和46)年時に竹内が記した7種類の資料をKHCoderを用いて分析した.KHCoder分析の結果,「老人」「思う」などが頻出し,階層的クラスター分析では3区分,共起ネットワークでは5区分に分類できた.対応分析では「家族」「礼拝(教会)」「社協組織課長」が近接し,家庭生活や信仰生活による仕事への影響が認められた.視察の影響は一過性ではなくその後の省察や熟思が重要であり,記録物,講演会のほか,人間関係,宗教,団体の組織化などさらなる多角的検討が求められる.
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