研究課題/領域番号 |
19K02183
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
安野 舞子 横浜国立大学, 高大接続・全学教育推進センター, 准教授 (20507793)
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研究分担者 |
安藤 孝敏 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (00202789)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 人と動物の関係 / 高齢者とペット飼育 / 高齢者福祉 / 伴侶動物福祉 / 地域包括ケアシステム |
研究実績の概要 |
本研究は、超高齢社会をひた進む我が国において、高齢者が伴侶動物と共に最期まで生き生きとした生活を続けていけるためのサポート・システムのあり方を検討し、最終的に、高齢者と伴侶動物両者の福祉が守られるサポート体制モデルを提案することを目的としている。 しかし、研究途上で新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生し、高齢者との接触はもちろん、高齢者福祉事業に携わる民間事業者や関係行政に対して調査を依頼するのが非常に困難な状況になった為、当初の研究計画を大幅に変更し、出来る範囲で調査を実施し、本研究の目的遂行を目指している。 研究3年度目となった令和3年度は、川崎市で「高齢者とペット問題」について取り組んでいる団体と連携し、同団体がこれまで情報収集したデータの提供を受け、その集計・分析を行った。その結果を踏まえてアンケート調査票を作成し、川崎市内に在勤する介護支援専門員を対象に「高齢者とペットに関するアンケート調査」を実施した。このアンケートは、「現状と課題を把握し、問題の未然防止および早期発見・早期対応のための糸口を見出す一助とする」ことを目的に項目を設計した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大により調査の実施がかなり制限された為、調査可能な対象者を新たに探し、調査内容を設計し、実行するのに時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、補助事業を一年間延長し調査を継続しているが、本報告書を執筆している令和4年5月現在も、新型コロナウイルス感染症の状況は収まっておらず、感染拡大防止のため、高齢者に対する聞き取り調査の実施は断念せざるを得ない。よって、引き続きサービス支援者(行政職員、福祉サービス専門家、 介護施設職員、獣医師、動物関係ボランティア)への聞き取り調査および文献調査を基に、高齢者と伴侶動物両者の福祉が守られるサポート体制モデルの提案を行う。また、最終的な報告会を、対面もしくはオンラインによるシンポジウムの形で実施することを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症のため国内外の訪問調査が行えなかった為、その調査活動で使用する予定だった額が繰越となった。事業最終年度となる次年度は、国内での調査および研究成果報告会の開催等で全額使用する予定。
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