研究課題/領域番号 |
19K02184
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
森山 治 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (40322870)
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研究分担者 |
神崎 淳子 金沢星稜大学, 経済学部, 講師 (00569353)
井口 克郎 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10572480)
村田 隆史 京都府立大学, 公共政策学部, 講師 (20636477)
森山 千賀子 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (50341897)
尹 一喜 金沢大学, GS教育系, 助教 (70802172)
村上 慎司 金沢大学, 経済学経営学系, 講師 (80584359)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社会的包摂 / 就労困難者 / 包括型雇用 |
研究実績の概要 |
本研究は、言語コミュニケーションに障壁を抱える外国人に限らず、障害のある人、低学歴・無資格者、ひきこもり(背景に障害等を含む)者、中国残留孤児2世・3世、中・高齢離職者といった、福祉と労働の政策の狭間に陥り、適切な支援を受けられない状況のなかで、「孤立」や「生きづらさ」に直面している人々を「就労困難者」と定義づけ、当事者を社会的に包摂することにより自立を促し、福祉と労働にわたる横断的な政策、支援への道筋を見いだすことを目的としている。 本年度は研究の2年度目にあたり以下の準備をおこなった。 1年目の終わり(3月)に、国内の障がいのある人に対する就労支援の状況についての調査(函館市内・定点調査)、移民者等への支援についての研究者からのレクチャー等を受け、韓国の家族介護者制度調査(中止)を踏まえたうえで、イギリス親族扶養制度・フィンランドHoiva-avustaja労働等の現地調査(9月)を行う計画であった。 しかしながら、世界的なコロナウイルス禍が収まることがなく、他国への出入国が厳しく制限されている状況が続き、仮に出国が可能となっても現地で十分な調査を実施できる保証が無い状況となったため、研究分担者と相談のうえ9月の現地調査は中止(延期)とした。 今後の研究の進め方について研究分担者との協議により、次年度での海外調査活動を視野に入れながら、当面の研究活動として現時点までの研究成果を個別に整理し、研究状況の変化によって対応をとることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は当初計画した調査を含め新たな研究活動が行えなかった。本研究は、海外の政策との比較が研究の柱となっているため、海外調査の実施が困難な状況では研究の進捗がおぼつかない状況にある。代替措置として国内調査も検討をおこなったが、調査対象は福祉機関が中心であるため対面での現地調査は実施しづらい状況にあり、結果として過去の研究整理、文献を中心とする研究にとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度に入っても世界的なコロナ禍の状況が落ち着いていないため、研究期間の一年延長を検討している。研究期間を有効に使用するため、研究分担者等との研究会、文献による研究の基礎づくりを引き続き継続する。国内での現地調査も視野に入れ、研究を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定をしていたイギリス・フィンランド調査が実施できなかったため、それらにかかる旅費及び謝金が持ち越しとなった。
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