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2023 年度 研究成果報告書

発達障害の3歳未満における早期診断が児と養育者に与える影響の調査

研究課題

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研究課題/領域番号 19K02185
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

中西 真理子  大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 特任講師 (50724118)

研究分担者 永谷 文代  大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 招へい教員 (50773206)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード神経発達症 / 早期介入 / 自閉スペクトラム症 / エンパワーメント / 早期診断
研究成果の概要

自治体の発達相談を利用し3歳未満で自閉スペクトラム症の早期介入に導いた症例の就学までの経過を調べ、発達経過と養育者の変容を調べた。
16名の養育者が参加、相談時月齢19-35ヶ月。全例に特性説明を行い専門医療機関を紹介したが、就学時点で37.5%が確定診断を持たなかった。診断の有無にかかわらず約8割でDQが改善し、DQ70以下の児は半減した。養育者のエンパワーメントや肯定的変化の尺度は高得点で診断の有無による差はなかった。エンパワーメント度は自閉症状が強く障害が重いほど高い傾向だった。早期から相談し児の特性に向き合うことで、養育者の自己効力感が高まっていることがうかがわれた。

自由記述の分野

神経発達症

研究成果の学術的意義や社会的意義

自閉スペクトラム症の特性は乳児期早期から見られる。乳幼児健診で気づかれていても、養育者を刺激しないため幼児期早期に医療機関受診を勧める例は少なく、療育開始が遅れることが多い。3歳未満でも専門医が特性説明や指導を実施し、専門医療機関へ紹介している施設において早期に介入した例の事後調査では、養育者のエンパワーメント度や肯定的変化の尺度がとても高く、早期介入に肯定的な意見が大半を占めた。エンパワーメント度は障害が重いほど高い傾向だった。早期から児の特性に向き合うことで養育者の自己効力感が高まっていることがうかがわれた。
自治体の発達相談において、低年齢からの早期介入を推奨する根拠となる研究結果である。

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公開日: 2025-01-30  

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