過疎地域における町内会・自治会を中心とする集落活動について、コミュニティガバナンスを中心に、どのように進展するかについて、北海道、東北などのこれまでも調査に入っていた地域において新たに量的・質的データを収集するとともに、その方法を考えつつ、理論化することを目論んだ。 量的データ、質的データ、そして、地理情報データとその分析については、研究会を開催し、地域データ分析の例を示した。たとえば、地域を分析するために、地理情報システム(GIS)については、各種ソフトウェアを用いて、分析を行った。特に、QGISを用いた北海道における地域包括支援センターの分析なども行った。また、地理情報を含む、空間自己相関モデルの分析などにより、最上町の地域の様相を地図上に落とし込むことに成功した。 また、質的データを用いた分析においては、質的データ分析ソフトであるmaxqdaを用いた分析や、また、SCATなどのテキスト情報の分析について触れたり、他方で、カテゴリカルデータの整理と因果関係の検証を行うための、質的比較分析により、最上町データの分析を行った。最後に、研究会では、混合研究法なども扱い、その中間支援組織の介入についてのモデルの検討を行い、実際の調査の準備などを行った。 しかし、データ収集の計画を立てていたものの、コロナ禍のために実際に集落へ入ることが難しく、データ収集は困難であり、集落活動に関する分析が終了していなかった。
|