• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

高齢者のボランティア活動における「楽しさの共有」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02215
研究機関岡山県立大学

研究代表者

村社 卓  岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (80316124)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード高齢者 / 孤立予防 / たのしさ / ボランティア
研究実績の概要

本研究の目的は、高齢者のボランティア活動における「楽しさの共有」について、実証的、構造的に明らかにすることである。
たのしいこととつなぐことは、高齢者の孤立予防を実現する推進力である。たのしくないと人は参加しない。参加しても継続は困難である。また、必要に応じてサービス利用につないでもらえるシステムは、多くの人にとって魅力的である。本研究では、このことを長年にわたる大都市におけるコミュニティカフェの実践分析を通して、「たのしくつながる高齢者の孤立予防モデル」としてモデル化している。
今年度は、上記の「モデル」に基づき、新型コロナウイルス感染症が蔓延する状況における対応等に焦点を当てて調査を実施し論文作成を行った。
社会状況の変化にもかかわらず、高齢者が社会とのつながりを失わない取り組みの推進が期待されている。論文では、新型コロナ感染拡大状況における高齢者の孤立予防を目的としたコミュニティカフェの特性を明らかにした。研究方法は定性的(質的)研究法である。調査方法は参与観察とインタビューである。分析には定性的コーディングを用いた。分析の結果、高齢者の利用要因と利用に伴う変化は「安心の獲得」「たのしさの共有」、参加する住民ボランティアの継続要因は「たのしさへの共感と支持」「業務遂行の組織化」、そして、高齢者に参加とサービス利用を促す相互関係は「活動を継続できる関係」「期待される機能を維持できる関係」として明らかにされた。このことから、「カフェ」の今日的特性は、「期待される機能を維持できる関係のなかでの、参加者によるたのしさへの共感と支持の展開」と定義できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 新型コロナウイルス感染拡大状況における高齢者の孤立予防を目的としたコミュニティカフェの特性2022

    • 著者名/発表者名
      村社 卓
    • 雑誌名

      岡山県立大学保健福祉学部紀要

      巻: 29(1) ページ: 103-111

    • DOI

      10.15009/00002445

  • [図書] 高齢者のボランティア活動とたのしさの共有2023

    • 著者名/発表者名
      村社卓
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      川島書店
    • ISBN
      9784761009496

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi