研究課題/領域番号 |
19K02226
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
野田 由佳里 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (20516512)
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研究分担者 |
岡本 浄実 京都文教大学, 臨床心理学部, 准教授 (00410910)
村上 逸人 同朋大学, 社会福祉学部, 准教授(移行) (00413302)
横尾 惠美子 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (10369473)
秋山 恵美子 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 助教 (10780603)
下山 久之 同朋大学, 社会福祉学部, 教授(移行) (30442221)
湯川 治敏 愛知大学, 地域政策学部, 教授 (40278221)
津森 伸一 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (50342051)
落合 克能 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 准教授 (50616919)
炭谷 正太郎 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (90516692)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 介護ロボット / 介護老人福祉施設 / 見守りロボット / 夜勤従事者 |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染症の影響を受け、大幅に計画修正を行った。一点目として行ったことは、介護現場に対して、360度カメラ設置をお願いをし、夜間の見守りの状況について、利用者や介護職員の個人情報が特定できないよう、ベッド下から、「足」の動きによる動線の実態を比較させて頂いた。また二点目として行ったことは、介護現場に直接介入ができない部分を、大学の介護実習室を使用してた、模擬居室を設定をし、見守りスキャンなどの見守りロボットの性能や、操作性などを研究者で確認を行った。大きな取り組みとしては、研究協力施設で実際に行っている見守りロボットの使用感の聞き取りを行うことで、使用に関する問題や、今後欲しいツールなどの聞き取りを行った。特に、見守りロボットとして、眠りスキャンに比較して、見守りシステムaamsの導入実験を実施できたことが大きな成果となった。身体的負担で見込まれる効果、精神的負担で見込まれる効果、その他見込まれる効果など介護福祉現場とまとめられた点が良かった。見守りスキャンなどの介護ロボット活用に関しては、介護現場では日常的に使用される器具として認知されてくているが、介護現場を知らない高校生や、一般社会の人々にとって、「介護現場に対する偏見や誤解の払拭」になることもわかっており、大学などの介護福祉士養成においては、介護現場のイメージ戦略に繋がっている。また、科学的情報介護LIFEが導入される中、介護職員の意識にも変化が見られている。パソコンなどICTに対する苦手意識や抵抗感の低減にロボット活用が有効だということも明らかになってきている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響を受け、遅れているが、計画の見直しをし、令和4年度には再度実証実験と、大規模調査の実施をすることで成果を報告できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度には研究協力施設で、見守りスキャンと、見守りシステムaamsを、再度実証実験を行う予定である。令和3年度はマニュアルをもっていてシステムを理解している職員のみの運用であったが、今後は夜勤に従事する全ての介護職員に使用感や、夜勤に関する負担感がどのように軽減したかを介入群と、コントロール群で比較を行う。本来のリサーチクエスチョンである、見守りロボットを使用することで、身体的負担で見込まれる効果、精神的負担で見込まれる効果、その他見込まれる効果から、継続就労の促進になるかを明らかにする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用(残額)が生じた理由は、質問紙調査に関するエキシパートレビューを介護現場にお願いできなかったことや、聞き取り調査や実態調査をお願いしていた協力施設において新型コロナ感染症の影響があり実現しなかったため、謝金や通信費などの支出が出たためである。令和4年度においては、見守りスキャンと、見守りシステムaamsの効果を比較するため、介入群とコントロール群の比較実験を行う。また、全国の特別養護老人ホームに対する質問紙調査を実施する予定である。質問紙調査は、ランダム係数で絞り込みをするまでの準備体制が整っている。聞き取り調査もリモートによる聞き取りをする準備をしている。
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