研究課題/領域番号 |
19K02228
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
倉持 史朗 同志社女子大学, 現代社会学部, 准教授 (70411056)
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研究分担者 |
今井 小の実 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20331770)
陳 礼美 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (40510160)
蜂谷 俊隆 美作大学, 生活科学部, 准教授 (50351705)
元村 智明 金城大学, 社会福祉学部, 准教授 (60340022)
室田 保夫 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (90131614)
高岡 裕之 関西学院大学, 文学部, 教授 (90305491)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 博愛社 / 社会事業 / 博愛社機関誌 |
研究実績の概要 |
2019年度の博愛社所蔵資料の保存・整理作業や研究会開催などは以下の通りである. 本年は,本年度の研究会開催を3回実施し,着実な研究プロジェクトの成果を共有する予定であった.しかし,新型コロナウイルス感染症の拡大により研究会の開催は2回にとどめざるを得なかった. しかし,博愛社に所蔵されている貴重資料のデジタル化作業,資料室の清掃,防虫剤の入れ替えなどの保全作業については着実にすすめることができた.特に貴重資料のデジタル化作業については,多数の協力者によって12000コマ以上の画像処理(デジタル化)を行うことができた. 上記に関連して,これまで懸案事項であった10年間におよぶデジタル化作業を終えた貴重史資料のデジタルデータを資料保管所でもある博愛社に保存することができた.さらには,コピーデータを研究メンバーと共有し,所属研究期間から史資料データへアクセスし活用できる体制が整った.このことから,主に大阪市内の博愛社内で貴重史資料を閲覧する等の制約が大幅に減少し,研究活動に関する利便性・効率性が大きく向上した. また,博愛社の機関誌(『博愛雑誌』など)の目録(目次)の作成作業も進み,上記のデジタルデータの共有とともに研究メンバーがこれまで閲覧・分析することが困難な史資料にアクセスしやすい環境が前回プロジェクト以上に向上している.上記感染症拡大のように移動困難な状態においても,研究活動を継続できる環境整備が実現できたことは不幸中の幸いであろう.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究分担者の病気療養による休職や協力者の海外赴任など,プロジェクトメンバーによってその研究環境・条件が大きく変化することもあった.また,年明けからの新型コロナウイルスの拡大によって,これまでの研究業績を書籍として刊行する事務作業については中断せざるを得ない状況となり,研究会開催などの研究メンバーが集って活動する事柄についてもほぼ休止状態となった. しかし,本研究の主目的の一つである.資料保存・整理・デジタル化作業については大きく前進している.
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者2名が,関東・東北の大学へ移籍し,新型コロナウイルス感染症による移動自粛などが収まらない限り,研究会等の開催は難しい.年配の研究者・関係者も多く,オンラインの研究会などの開催は現実的ではない. 昨年度デジタル化した資料等を使用して各自の研究課題を進めていくことが,最も現実的な方法だと考える. また,社会情勢をにらみつつ,昨年度実施できなかった関連施設・団体での資料収集・照会などの計画を立て,すぐに実施できるように備えていくつもりである.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者の療養による休職,2020年年始以降のコロナウイルス感染症拡大による移動・会合等の自粛により執行できない予算が生じた. 2020年度以降の社会情勢を鑑みて昨年度予定された研究会,海外研究出張等を実施して着実な予算執行を行う.
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