研究課題/領域番号 |
19K02242
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
赤塚 俊治 東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (40285656)
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研究分担者 |
後藤 美恵子 東北福祉大学, 総合福祉学部, 准教授 (50347902)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | カンボジア / 高齢者 / 介護職 / 社会福祉専門職 / 人材開発 / 人材養成・育成 / 社会福祉制度 / システム化 |
研究実績の概要 |
これまでの研究成果を踏まえながら、研究課題をさらに探求するための計画を進めていた。ところが世界的規模で拡大した新型コロナ感染症によって、予定していたカンボジア初の高齢者ケアセンターでの調査研究活動や独居高齢者への聞き取り調査を実施することは出来なかった。そのために文献研究を中心としたカンボジア国内の高齢者に対する介護状況や介護職専門教育のあり方および社会福祉専門職の人材開発につながるシステムについて推考してきた。さらには過去にカンボジア国内で実施してきた研究活動での調査研究成果を学会で発表した。また、関連文献(図書)に拙稿して2022年2月に共著で大阪大学出版会から出版した。 今後の調査研究活動を実施するためにカンボジア王国社会問題・退役軍人・青少年更正省高齢福祉局と連絡を密に取りながら、調査研究活動の内容の確認と現地での支援体制の約束を再確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染の拡大に伴い、カンボジアへ渡航することが出来なかった。そのために計画していたカンボジア初の高齢者ケアセンターでのアンケート調査および独居高齢者の聞き取り調査などの調査研究活動が実施することは出来なかったことで、当初の研究活動の到達目標を達成することが出来なかった。 こうした現状を踏まえて、本研究課題で計画していた調査研究活動をより良い成果をあげるために調査研究活動の内容の見直しも含めながら、現地での調査研究活動がカンボジア国内はもとよりわが国の先駆的研究成果を得られるように計画を継続し、到達目標を達成したいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
カンボジア王国社会問題・退役軍人・青少年更正省と調査活動に関して、連絡を取り合いながら、あらためてカンボジア初の高齢者ケアセンターの実態を踏まえながら調査方法を再検討し、9月に調査研究活動を実施する。なお、カンボジアへの渡航が制限されていたが、日本政府の帰国制限の緩和を受けて、高齢者ケアセンターが具体的にどのような状況にあるかを把握するために6月もしくは7月に2週間程度の事前調査を行う計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
カンボジアへ渡航することが出来なかったことが最大の理由である。2022年度は、カンボジアへの渡航が可能になったことにより、前年度に予定していたカンボジア初の高齢者ケアセンターおよび独居高齢者の聞き取り調査などに必要となる経費や今後のカンボジア国内における介護職の人材開発のシステム化を図るための関係機関との検討会議やセミナーの研究活動費として活用する。さらには調査研究活動を実施する際、緊急的に必要となる経費にも活用する。
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