研究課題/領域番号 |
19K02242
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
赤塚 俊治 東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (40285656)
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研究分担者 |
後藤 美恵子 東北福祉大学, 総合福祉学部, 准教授 (50347902)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | カンボジア / 高齢者 / 介護職 / 社会福祉専門職 / 人材開発 / 人材養成・育成 / 社会福祉制度 / システム化 |
研究実績の概要 |
介護職の人材養成・育成の推進システム化を推進していく上では、高齢者が抱えている生活問題、家族問題、社会支援問題、身体的・精神的問題などの実態を把握し、研究活動に活かされる事案を理解することは不可欠である。そのためにカンボジア王国社会福祉省(MoSVY)の全面的な協力を得て、プノンペン高齢者福祉協会のホールで60歳以上の高齢者を集め、アンケート調査を実施した。アンケート調査では、社会福祉省(MoSVY)のスタッフとプノンペン高齢者福祉協会のスタッフが対面方式で調査項目に沿って確認しながらチェックを入れながら正確性を確保した。プノンペン高齢者福祉協会のホールに集まった高齢者は、85名であった。当初、計画していた調査人数は150名であったが残りの65名分は、社会福祉省(MoSVY)のスタッフが住んでいる地域でアンケート調査を実施した。 現在は、150名の調査内容を分析しているが、共通していることは何らかの介護を必要としていることである。とくに独居生活をしている高齢者は、生活問題として金銭的余裕がなく介護を必要としていることが明らかになった。しかしながら公的機関として、地域の保健師を時々派遣しているが、具体的な解決方法にはつながってはいない。 本研究課題である介護職の人材養成・育成の推進システム化を早急にカンボジア王国社会福祉省(MoSVY)が主導的立場からカンボジア国内で具体的に推進することが重要課題であることがアンケート調査から鮮明になったと確信することができた。今後も詳細にアンケート調査を分析し、さらなる分析結果を明確化することによって、カンボジア王国社会福祉省(MoSVY)や関係省庁機関に介護職の人材養成・育成の推進システム化を図るための提言を行いながら、所属している国内の学会などで研究成果を発表する。
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