研究課題/領域番号 |
19K02243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東京福祉大学 |
研究代表者 |
立松 英子 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20510613)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知発達 / 発達支援 / 意思表出支援 / 視覚-運動機能 / 行動障害 / コミュニケーション / 感覚運動期 / 直感的思考段階 |
研究成果の概要 |
放課後等デイサービス事業所における発達支援への関心は高く、直接支援者は、利用者の行動への対応方法や課題設定について迷いや懸念をもっていることが、質問紙調査から明らかになった。 実践研究では、直接支援者が自ら認知発達評価を実施したことにより、利用者の外界理解や対人意識の質的段階的違いに気づき、対応指針を修正するスキルが向上した。本研究では、言語交流が困難なピアジェの感覚運動期を6段階に、前概念的思考段階を2段階に分け、最終的には、直感的思考段階までの行動特徴やコミュニケーション方法を系統的に示した。個に応じた意思表出支援や本人主体のアプローチを考える際の指標になると考えられる。
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自由記述の分野 |
特別支援教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
厚生労働省では、放デイのガイドラインの改訂に向け、「学童期・思春期の幅広い年齢層や発達の状態、障害の多様性や関心の多様性についても対応できるよう発達段階に合わせたよりきめ細かな内容のガイドラインに改訂する必要がある」としている。複雑な多様性を伴う利用者の把握においては、多軸的な尺度が必要であり認知発達の視点はその1つといえる。本研究では、重症心身障害児や具体的操作段階以降の事例検討はできなかったが、今後これらを加えることにより、支援の具体例を利用者の「わかり方」に応じて整理することが可能になる。特に、安全管理に目が向きがちな重症心身障害児に発達支援を保障するための視点を提供したといえる。
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