研究課題
基盤研究(C)
外国人材の受入れを拡大する政策に対応して、日本に来る外国人に対する社会保障の在り方を考えることが重要となっている。そこで、この研究では、まず、外国人の社会保障に関して豊富な経験を有するドイツにおける外国人への社会保障の適用や給付の在り方を明らかにした。その結果を踏まえ、日本においては、外国人労働者に対する生活保護の在り方を検討するとともに、外国人による不適切な給付受給の防止と併せて、労働者の日本への移動を促進する観点からの措置を講じていく必要があることを示した。
社会科学
この研究では、外国人の社会保障に関して豊富な知識経験を有するドイツでの取組みや議論をもとに、外国人の社会保障に関する基本的な考え方と具体的な制度の在り方を検討し、日本の社会保障を共生社会に適応させるために必要な対応策を明らかにした。この成果は、これまで国内制度として発展してきた社会保障を外国人が共生する社会に適応させるという新たな視点からの社会保障研究の発展につながるものであり、また、日本の社会保障の転換について政策的な検討を行うための重要な基盤となる情報を提供するものである。