研究課題/領域番号 |
19K02264
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小西 豊 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (10303489)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ロシア / 障害者と社会システム / 障害者雇用 / インクルーシブマネジメント / 社会的企業 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、近年ようやく国際的な潮流を受けて、ロシアで登場してきた企業の社会的責任(CSR)活動を、ロシア企業の障害者雇用の現状と課題を通じて分析していくことにある。企業、福祉施設、教育訓練施設における当事者、関係者からのヒアリング調査を軸に研究計画書にある仮説を実証すべく本研究は構成されている。 さらに、本研究ではロシアにおけるインクルーシブ社会の構築プロセスをめぐって、障害者の雇用問題に光を当てながら、障害者と非障害者との社会的結束の実践的課題、制度的課題、具体的方策を探求することになる。2021年度は視覚、聴覚障害者の働く現場の参与観察、雇用先でのヒアリング調査を実施予定であったが、新型コロナ感染爆発による渡航禁止のため、当初の研究実施計画による現地ヒアリング調査が実施できなかった。 2年間にわたり研究計画は現地調査なしの文献調査およびリモートでのヒアリング調査での実施にとどまった。したがって、現在の調査結果、研究成果は当初研究計画と照らし合わせてみて限定的なものになってしまっている。 本研究課題2022年度3月終了予定であったが、未達成な課題が山積しているため、2023年3月までの1年延期申請している。しかしながら、2022年2月からロシアが隣国ウクライナに特別軍事作戦を開始したため、現地調査は困難を極めている。コロナ感染拡大もいまだ収束していない。コロナ感染や戦争を理由に研究を中断するわけにはいかないので、今年度は研究計画のなかで位置づけた日本のインクルーシブ・マネジメント、ソーシャル・インクルーシブとの比較制度分析に重心を傾けている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年春からかのパンデミック、2022年2月からのロシア・ウクライナ戦争による外国人がロシアで調査研究に従事することには極めて困難が予想される。 当初研究計画にあげていた2020年からの現地調査は準備していていたものの1度も実施できず、代替策としてもオンラインを通じたインタビューやインターネットでの文献のやり取りにととどまっている。 ソーシャル・インクルージョン、インクルーシブ・マネジメントを企業SDRの観点から障害者雇用の実態調査からクローズアップする研究の狙いの実現はまだ途上段階であり、現地調査を踏まえないで文献調査から仮説を検証する段階に追い込まれているのが現状である。
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今後の研究の推進方策 |
リモートによる調査、メールによりヒアリング調査を加速化し、当初の研究計画の実現を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
現地調査がきなかったため、その経費を繰り越した。 本年度は最終成果の取りまとめのための経費をして、予算を使用する計画である。
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