研究実績の概要 |
里親養育支援に関する国内外の文献調査を行うとともに、里親、社会的養護経験者および里親養育支援を実施する専門職といった実務者へのインタビュー調査を行った。また、本年は里親への養育支援を行うプログラム(フォスターペアレントプログラム)をNPO法人GIVING TREEと協働して開発した。本研究で開発したフォスターペアレントプログラムを使った里親へのグループワークおよび里親養育支援を実施する専門職を対象としたスキルアップ講座を企画したが、コロナ禍のため、里親へのグループワークは中断、そして専門職を対象としたスキルアップ講座はオンラインでの部分的開催となった。しかし、企画等を行える段階まで来ることができたので、次年度以降に開催そして効果測定を実施する予定である。 成果物としては、コロナ禍での社会的養護の現状そして、社会的養護経験者の現状をまとめた論文を2本、里親ソーシャルワークをテーマとした著作を作成することができた。 Senga, N., Ito, K., Noguchi, K. & Ishida, K.COVID-19 in Japan, Part 1: The impact on social foster care. The Scottish Journal of Residential Child Care, SJRCC Special Feature: Reflection on COVID-19 , pp1-6.2020年9月 Ito, K.., Senga, N., Noguchi, K. & Ishida, K.COVID-19 in Japan, Part 2: The impact on social foster care leavers. The Scottish Journal of Residential Child Care, SJRCC Special Feature: Reflection on COVID-19 , pp1-7.2020年9月 『子どもを支える家庭養護のための里親ソーシャルワーク』共著伊藤嘉余子、野口啓示、石田賀奈子他、5名、分担部分、レッスン14「里親養育の実際」pp94-99、レッスン15「里親が直面するニーズ」pp100-106、第6章「里親の養育力・専門性の向上とトレーニング」pp153-176、レッスン29「民間の里親支援機関の役割」pp215-221、レッスン30「児童養護施設や乳児院の役割」pp222-228
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