社会的養護は施設から里親へと転換しようとしている。実際に、里親委託数は年々上昇している。しかしながら、里親委託数の上昇とともに、里親子関係が悪化し、施設等へと里子が移る里親子不調のケースが増加している。里親子不調を防ぐための支援については、その資源は十分ではなく、かつ里親支援の方法論が確立している訳ではない。その中にあって、本研究では、里親支援の具体的な方法であるフォスター・ペアレント・プログラムを開発することができたことが学術的かつ社会的意義である。フォスター・ペアレント・プログラムは里親養育のニーズとしてあがったライフ・ストーリーワークそしてペアレント・トレーニングから成るモデルである。
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