研究課題/領域番号 |
19K02285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
木村 力央 立命館アジア太平洋大学, サステイナビリティ観光学部, 教授 (50517034)
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研究分担者 |
森田 哲也 東京基督教大学, 神学部, 准教授 (30747390)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 社会的企業 / カンボジア / エチオピア / ハイブリッド組織 / 制度ロジック / 批判的実在論 / 宗教性 / コロナ禍 |
研究成果の概要 |
本研究は、カンボジアとエチオピアの社会的企業におけるビジネス収益性、社会的使命、宗教的使命の三つのロジックの下で経営するハイブリッド組織の形態に注目し、比較事例分析による類型化を試みた。それぞれの企業がどの程度三つのロジックをバランス良く維持しているか評価し、四つの類型に分類した。コロナ禍でも、一部の企業がロジックのバランスとレジリエンスを示したことは、社会的企業の理論的理解を深める上で有用な結果となった。
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、Besharov & Smith (2014)とWry & York (2017)による社会的企業の組織論に基づき、カンボジアとエチオピアの社会的企業のロジックの類型化を行った。ビジネス収益性、社会的使命、宗教的使命の三つのロジックがどのように関連し、補完もしくは競合するかについての洞察を提供し、起業家のアイデンティティがロジックの選択・意思決定に影響を与える様子を明らかにした。また、宗教的ロジックがビジネスロジックや社会的使命と競合せず補完的に作用することで、組織のレジリエンスを高める可能性も示唆した。
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