地域社会の人口減少が生活へ及ぼす影響が懸念されている。人口減少に伴う社会変化によって生じる地域社会のさまざまな課題や住まい方に関する調査を行い、住まい方と地域社会の課題の関係を見い出した。住宅の非木造化が進み、間取りの中に和室が減少し、家庭で行われる行事は地域の伝統的な行事から全国的、個人的な行事へと移っていた。地域活動の参加が減少し、近隣との関係が希薄化していた。地域生活に関する情報の入手方法に世代差が生じていて、地域へ目を向ける機会を考える必要がある。これらを踏まえ、住まい方と人口減少に伴う地域社会の課題を考えることのできる住教育プログラムを検討し、実践した。
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