研究課題/領域番号 |
19K02295
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
青木 美紗 奈良女子大学, 生活環境科学系, 講師 (50721594)
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研究分担者 |
片上 敏喜 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (50628534)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 倫理的消費 / 食品 / 生産プロセス / 消費行動 |
研究実績の概要 |
持続可能な社会の実現のために消費者が関わる行為のひとつとして、地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動である倫理的消費が近年着目されている。生産と消費が大きく乖離している今日において、生産プロセスに関する情報提供が倫理的消費の促進に関与する可能性が高い。しかし、どのような生産情報が消費者の倫理的消費への意志へと繋がるのかについての研究はほとんど見られない。そこで本研究では、消費者の関心が高い食の中でも、生産プロセスに複数の倫理的消費に関連する要素を併せ持っている乳製品に焦点を当て、生産側と消費者が交流できる機会において、どのような情報を企業側が提供しているのか、また消費者はどのような情報を受け取ると倫理的消費の意志を高めるのかを明らかにすることを目的している。 2019年度はほぼ予定通り生産者やメーカを対象とした調査を実施することができた。2020年度および2021年度の当初の計画では、乳製品メーカーや酪農家を数軒訪問し、消費者に提示する情報について調査を実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、都道府県をまたぐ移動の制限など移動を伴う行動が制限されたことによって、予定していた調査地に調査に行くことができなくなったため、文献収集、予定していた調査対象者の情報収集および先行研究の収集のみとなった。2022年度は消費者を対象とした調査に比重を置く予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症による感染症対策により行動制限がかかったため、予定していた調査を実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
食品の倫理的消費行動と関与する、食に関する情報は何かを明らかにするため、予定していた生産者訪問に加え、消費者調査を実施することを検討している。生産者訪問は感染症対策の影響を受けるため、消費者調査に比重を置く方向で調整している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限により、予定していた現地調査を実施することができなかったため、次年度使用額が発生した。感染症対策の状況を見ながら、予定していた調査を実施するとともに、状況に応じて消費者調査の実施に予算をより半分することを予定している。
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