研究課題/領域番号 |
19K02298
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
山田 信博 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (30648465)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高経年団地 / コミュニティ支援 / 公的住宅 |
研究実績の概要 |
継続的に関わっている札幌市内の団地を対象とした高齢者支援・地域住民のコミュニティ支援の活動である。団地敷地内の集会所や屋外空間を活用した行事やコミュニティ促進プログラムを行なってきたが、新型コロナウィルス蔓延の影響を受け、長らく活動を自粛せざるを得ない状況となった。特に高齢者が多い地域のため、住民自治会も活動を停止し、人との接触を避けるよう呼びかける状況が続いた。 自粛期間が長らく続く事でこれまで築いてきた住民同士の関わりが乏しくなってきた。外出できないことのストレスも溜まり、精神的な負担も高まってきていた。そこで、感染者数が少ない時期に屋外で会話をしようという主旨のプロジェクトを計画し実行した。手指の消毒やマスクの装着、パーテーションの用意など感染防止の準備をした上で行った。デザイン研究科の地域プロジェクト科目の受講生に協力を仰ぎ、地域住民(特に高齢者)と会話を中心としたコミュニケーションの時間を共有した。同時に藻岩高校の学生によるプロジェクトと連携し、場を共有した。 感染防止の為、効果検証の機会は設けなかったが、「久しぶりに外へ出て人と会話をすることの良さを改めて感じた」「久しぶりに若者と会話することが出来た」などの意見を聞くことができた。今後は屋外を活用した移動するコミュニケーションの場を創出する計画が進んでいる。コロナの影響を考慮しながら継続して地域の課題に関わっていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
住民同士の交流促進が主な研究のため、新型コロナウィルスの影響が大きい。活動自体が自粛となり、オンラインベースの打ち合わせのみとなった。対象は高齢者が多く、オンラインによる交流や打ち合わせも難しい状況となった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの状況を見ながら今後の検討を行う予定である。好転しない場合は期間の延長もしくは可能な範囲で実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響を受け、調査研究を中止せざるを得ない状況であった。次年度は当初の計画もしくは修正した内容で執行する予定である。
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