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2020 年度 実施状況報告書

女性労働者の食事環境構築に向けた昼食環境整備に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02304
研究機関金城学院大学

研究代表者

丸山 智美  金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (50410600)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード女性 / 労働者 / 勤労者 / 食事環境 / 食事管理
研究実績の概要

令和2年度に行った具体的内容は、以下のとおりである。抽出した66名の二法人の調査対象者から、女性、事務職、年齢と体位等がマッチしている、短期大学卒業以上の学歴を有する、生活習慣病を含む代謝性の基礎疾患の病歴を有しない者31名をさらに抽出し、介入対象とすることにした。介入時期は,令和2年12月までに、一法人で勤務する対象者14名に、延べ93日間の昼食弁当を実食する体験学習と教育媒体を用いて介入を行った。研究計画からの変更点として、介入時期の一部を、新型コロナウィルス感染による社会的な自粛の影響により、令和2年5月・6月から令和2年9月・10月に繰り延べして実施したことがあるが、取得するデータに大きく影響はないと考えている。年明け1月と2月には計画通りに別法人の17名に介入を始めることができた。現時点で介入研究開始時から脱落した者は0名である。現在、取得したデータのクリーニングを終え、中間解析にとりかかっているところである。
研究全体からみて脱落する調査対象者が0であることは、介入の実施方法の意義があったものと考えている。また令和2年度には、弁当を製造する企業に対する献立作成のアドバイスを10回以上実施した。弁当製造企業に対する指導を継続的に行うことは、弁当の質を担保するために重要であるため、今後も継続する。
平成31年に実施した基礎調査から得た女性労働者の食事意識と食事摂取について調査対象集団の特性のデータを解析し、国内の学術総会で公表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウィルスによる事業所の健康診断延期および出勤の制限等を受けて、食事調査の時期にずれが生じた。そのため、令和2年度に終える計画であった一次評価を現在行っているところである。
予定していた国際学会での公表は、国際学会そのものが延期、さらには中止となった。そのため採択されていた演題は公表できなかった。以上のように若干の遅れはあるが、おおむね順調に進行している。

今後の研究の推進方策

17名の対象者に昼食弁当を実食する体験学習と教育媒体を用いて介入を行う。並行して食事調査と生活調査を実施する。この調査は一次解析を行っている対象者にも行い、介入教育の効果の減少度を観察する。
昼食弁当の介入は、5月、6月と9月、10月、11月を予定している。
1月には介入後の食事調査と生活調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

基礎調査の解析結果の研究成果公表をおこなうための演題が採択された17th World Congress on Menopause(開催予定日2020年4月28日から5月1日、延期開催日2021年2月4日から7日、中止決定2021年8月31日)が開催中止となったため。この国際学会は2022年度中にポルトガルで開催予定として発表されている。交通費及び参加費を2022年度開催時の発表に充てる予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] バーチャルリアリティを用いた火の学び教材が私立女子高校生の調理実習時の行動と学習到達度に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      河原ゆう子,清水彩子,丸山智美
    • 雑誌名

      日本家政学会誌

      巻: 72 ページ: 140-151

    • DOI

      10.11428/jhej.72.140

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校教育における火の扱いの現状―小学校の設備と小学生が火を扱う機会についての教員調査2020

    • 著者名/発表者名
      清水彩子,丸山智美,河原ゆう子,伊藤久敏
    • 雑誌名

      食生活研究

      巻: 30 ページ: 328-337

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 食育プログラムの教育効果―食育プログラム実施前後の給食残量の比較―2020

    • 著者名/発表者名
      水野洋子, 丸山智美
    • 雑誌名

      金城学院大学大学院論集

      巻: 20 ページ: 11-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 更年期症状と栄養素との関連2020

    • 著者名/発表者名
      丸山智美
    • 雑誌名

      更年期と加齢のヘルスケア

      巻: 19 ページ: 31-34

    • 査読あり
  • [雑誌論文] VRを活用した「火」の学びの教材2020

    • 著者名/発表者名
      丸山智美,清水彩子,河原ゆう子,伊藤久敏
    • 雑誌名

      日本調理科学会誌

      巻: 53 ページ: 64-66

    • 査読あり
  • [学会発表] 産学連携による社員食堂で評価される献立創造活動2021

    • 著者名/発表者名
      阪井工真、梶浦順子、丸山智美
    • 学会等名
      愛知県栄養士会研究大会2020
  • [学会発表] 食事摂取状況改善における短期間での食事摂取状況結果返却の有効性2020

    • 著者名/発表者名
      北森一哉,浅野友美,丸山智美,石原真理恵,岡田カヨ子
    • 学会等名
      第67回日本栄養改善学会学術総会
  • [学会発表] 女性労働者の栄養素摂取の意識による食事摂取量の相違2020

    • 著者名/発表者名
      岩切茜,永谷香代,丸山智美
    • 学会等名
      第67回日本栄養改善学会学術総会

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公開日: 2021-12-27  

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