研究課題/領域番号 |
19K02308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
野村 陽子 沖縄科学技術大学院大学, サイエンステクノロジーグループ, サイエンス・テクノロシ゛ー・アソシエイト (90302794)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 芭蕉布 / 繊維 / 簡易採繊 / イトバショウ / 市町村誌 / 形態観察 / 庶民 |
研究成果の概要 |
Covid19の影響で計画を変更したが、芭蕉布(沖縄の伝統的なバナナ布)の将来の応用につながる良い結果が得られた。まず、放置された多数の原材料植物のイトバショウが確認されたことから、生産を左右する原材料不足は伝統工芸用に剪定された植物体の不足に起因することが明らかになった。また、市町村誌の記録を参考にし、伝統法に基づくが職人の技術不要な簡易採繊法を確立した。さらにこの方法により、伝統工芸に適さない生育状態のイトバショウから繊維を抽出した。得られた繊維は伝統工芸の繊維より太かったが、交織布への応用や、例えば酵素処理により、現代の衣料材料への応用が可能ではないかと考えられた。
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自由記述の分野 |
生活科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
芭蕉布研究では、伝統工芸を基にした、将来の活用に繋がる研究は行われておらず、学術的に意義がある。さらに、庶民のための芭蕉布という新しい視点を持ったことで、他分野へも展開し、学術的な意義が高い。 また、本研究により、高級な伝統工芸品という枠を超えて、より身近な布がイトバショウから作られる可能性が示唆された。この結果は、夏衣用の新しい素材開発に繋がる可能性もあり、社会的意義がある。また、実際に布を手に取ることができれば、伝統工芸に興味のない層が、伝統工芸品の芭蕉布に興味を持つ可能性もあることから、伝統工芸保存の一助となり、社会的意義が高い。
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